技術TECHNOLOGY

超広幅ジャガード織機4m wide Jacquard waving machine

この織機は2008年、経産省の開発援助をもとに、先代の上脇大智が開発した新しいタイプのジャガード織機です。精度の高さをそのままに4mの織り幅を実現しただけでなく、同時に10mm×10mmの中におよそ60本の糸を織り込むことができる緻密さを兼ね備えているものです。政府は、タオルのみならず新たなジャンルに果敢に挑戦していく上脇に、新たな今治ジャガードの可能性を見つけようとしています。

Gauze mulitiplex textureガーゼ多重織り

弊社が、ガーゼ多重織りの技術を開発するまで、ジャガード織りの場合ガーゼに紋様、あるいはパターンを施すには、織り上げた一重のガーゼ地に、プリントするという方法しかありませんでした。現在、広く汎用されている多重ガーゼ織りですが、多重織り技術の開発によって、1998年、弊社(当時は旧社名:有限会社上脇タオル工芸社)は特許を取得しています。
この技術の開発によって、ガーゼ織りの方向性が変わったとも、また、格段に用途の幅を広げたとも評価されています。

絶えず、新しい織物との出会いを求めてNovel idea and technical accuracy

弊社は、代表取締役の上脇純子を中心に、絶えず「新しい織物」と出会うため、織り技術の開発に取り組んでいます。最良の仕上がりを追求するだけでなく、より着心地のよい、そしてデザインの自由度の高い織物を実現すること…それこそが弊社の最大の魅力であろうと思っています。
その一方で、すでに廃れてしまったと思われている旧式織機の復旧、復元に取り組んでいます。なぜなら「より多く」の時代に廃棄された織機の中には、今日では得難くなってしまった「風合い」を実現してくれるものがあるからです。オーガニック素材には、デリケートなものも多く、そうしたもので繊細な織物をつくるためにも、彼らは活躍してくれます。私たちは、あくまでも産業としての織物ではなく、作品性の高い織物を実現していきたいと考えています。